2022.12.22

製菓・製パン クリスマスケーキを作りました!!

今週の製菓製パン授業では、クリスマスケーキをひとり1ホール作り、持ち帰りました。

まずは、「マジパン」を使って飾りづくりです。

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チョコレートを使って、別の飾りも作ったよ。

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今年のクリスマスケーキは、リクエストの多い「チョコレートケーキ」です。

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いかがですか? とても、初めて作ったとは思えないくらい、みなさん、きれいにおいしく出来上がりました。

食べるのがもったいないけど・・・・!! いただきます~

2022.12.15

クリスマスシーズンです!! 製菓製パン授業も Christmas Xmas X-mas 

STOLLEN シュトーレン

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ドイツ語で棒という意味。イーストを使ったパンに似た発酵生地に、レーズンやナッツ、スパイス、フルーツの砂糖漬けなどを混ぜ込んで焼いた素朴な味わいのドイツ菓子の代表的なもので、古くからクリスマス菓子として親しまれてきました。中央が盛り上がった独特な形は"乳飲み子のキリストを毛布にくるんだ姿"もしくは"キリストのゆりかご"と言われ、クリスマスにふさわしい、白く優しい仕上げとなっています。

日持ちがよいので、クリスマスの4週間前の日曜日から準備をはじめ作られるそうです。

今回のシュトーレンの材料は、

前生地(グラニュー糖、強力粉、インスタントドライイースト、牛乳)

本生地(強力粉、シナモン、ナツメグ、カルダモン、バター、グラニュー糖、卵黄、食塩)

漬け込みフルーツ(レーズン、カレンズ、オレンジピール、ドレンチェリー、レモンピール、くるみ、ラム酒、ブランデー、グランマニエ)

パートダマンド(アーモンドプードル、粉糖、卵白、バニラオイル)

仕上げ用(バター、バニラシュガー、粉糖)

で作りました。来週は、クリスマスケーキを作るので、お菓子の家の生地を仕込みました。

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次回のクリスマスケーキも楽しみにしてね。

2022.12.15

Part4"世界栄養学界の先駆者 佐伯矩先生のこと" 雑誌『日本食生活』より

『マート・オブ・ジャパン』エドガー・ライタ著

自暴自棄的手段に、この国をかり立てるところのものは、移民を嫌う性質である。だから日本は、自分自身を救わなければならない。

佐伯博士は、・・・多数の人びとが自信を正しく養っていない。もし正しい栄養をとっていたら、もっともっと長生きし得たであろう・・・と考えた。そして生物学的、科学的立場から、栄養(素)の標準を作り出している。それによって日本は非常に利益を得ることであろう。

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佐伯博士の意見では、日本人は十六銭で全栄養量を得ることが出来る。この金額は、ヨーロッパ人を驚かせたかもしれないが、この金額で物を買うということは、日本人にとっては精神的にも肉体的にも十分効果があるというのだ。

佐伯博士は、学説のいくつかを私に話した。たとえば日本人の平均栄養必要量を如何にして計算したか・・・。十六銭の献立をどういうふうにして作成したか・・・等・・・。彼の、最も重要な実験結果は、安静時の人間でも、エネルギーを要するということを、最初に発見したことであった。というのは、この学説は、既に世界中の科学的研究の基礎となったからである。

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三年間かかって三千人の人びとにつき実験した。人間のエネルギーを計るための佐伯式装置の中にその人びとを閉じこめ、出来るだけ安静に、指一本でも動かさないような状態で、二十四時間ねかせて実験したのだ。

これによって正確なる、カロリーの必要量を算出し、その平均値をとることにより、必要なエネルギーの総計を計算することができ、それから、その実験は更に進み、その人びとについて動作について研究された。

2022.12.12

Part3 "世界栄養学界の先駆者 佐伯矩先生のこと" 雑誌『日本食生活』より

『マーチ・オブ・ジャパン』エドガー・ライタ著

国立栄養研究所の所長、佐伯矩博士は、食物の料理方法について、極めて適切な放送を行い日本に平和革命、即ち栄養改善の道を開拓するために努力したのだ。

佐伯博士の目的は、国民栄養を科学的基礎の上に置き、人びとの要求を満たす線まで引き上げることであった。それには、できるだけの穀類を集めて、食料品販売を専売制度にするのを目的とした。

工場とか、学校とか、兵営とかまたあらゆる地区において緊急の場合には、一つの調理場で食事を準備するようにしなくてはいけないし、そしてまた日本人は三度の食事に2ペンス以上を支出してはいけない。そうしてて賃銀というものを、うまくきめるべきであると・・・。

この驚くべき佐伯教授の研究(所)は、たちまちにしてセンセイションをまき起した。

いままでに聞いたことのない食糧品が、研究所に貯えられ、やがてこれが、救援物資とそて必要な時代が来るであろうと予測した。

研究所は、重要であるのに反して、その建物はひどくお粗末なものである。飾りといえば、玄関前にある垣でかこまれた松の木だけである。その松は、天皇がはじめて訪問したときに植えられたものだ。天皇が訪問したとき佐伯博士は、田舎医者の待合室と何等変わりないようなところで、自分の計画を説明された。

佐伯博士が頭を振ったとき、それはまるで deed box の maze でなげられたフットボールのように見えた。

学童のような目をした、この60才(現在82才)の老人は、棚の中や机の上一ぱいになった書類の海の中から、日本の食糧問題の歴史を私に話してくれた。

日本は1868の復興(明治維新)以来、食糧問題と対決してきた。日本において栄養(食糧)は常に不足し、それがために人びとは生活に苦しめられたのである。

日本政府は、1882年ドイツの医学者と経済学者を招聘し何年かの間研究した。彼等(ドイツの学者達)はイーストや、脂肪の食事に改めることをすすめたのだった。陸海軍(当時の)は彼等の助言を採用し良好な結果をもたらしたのであるが、然し農村の人びとに、より多くの魚や、野菜を供給することは不可能であった。これは貧困が、この計画を一般的に実施することを阻止したのである。つまり農村は貧しさ故に實効に至らなかったのだ。

日本の人口は1872年以来2倍となった。・・・日本人は移住することを嫌うから、20世紀の終わり頃にはろには更にその倍となろう。

2022.12.09

Part2 "世界栄養学界の先駆者 佐伯矩先生のこと" 雑誌『日本食生活』より

「ザ・マーチ・オブ・ジャパン」エドガー・ライタ著

日本の家は、たとえ雨が降っても、雨だれは中に吹きこまない。だから雨戸をとざす必要もない。というのは、家の構造に軒というものがあるからだ。なかなかうまくできている。

竹と木と、そして紙でできている日本の家、まるで、お伽(とぎ)の国のそれを思わせるような、これ等の家から、ラジオの音がきこえる。

月曜日。朝食ーー味噌汁195kcal、七分搗米154g、かぶ50g、煮豆160g、味噌30g、煮干粉3g、油7g、昼食ーーいわし料理202kcal、いわし干物80g、キャベツ20g、米154g、夕食ーーチキンスープ、野菜料理、フロフキ大根194kcal、米154g、大根100g、・・・ラジオは標準献立を伝えているのだ。

すると、それを熱心に書き取る主婦の姿が障子にうつし出される。

日本の女性の多くが、同じようにラジオの献立放送を書きとり、食糧不足になった場合は、すべての女性が、この内容(講習の)を写しとるにちがいない。

【日本食生活 第二巻 第七号】裏表紙

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Part3に続く。